北村クリニック、ありがとう。
「今日で、この町ともお別れだな。」そんな事を思いつつ、ガムテープを買いに行った、コンビニの帰り道を少しゆっくり歩いた。
結婚を機に、実家を出て、隣の隣町に引っ越すことになった。荷造りをしていると、高校の頃の卒業アルバムを見つけた。懐かしくなって、開いてみると、懐かしい顔達が。みんな若い(笑)
私は、高校生の頃、わきがで悩んでいた。その当時、評判の良かったデオドラントクリームを塗っても、どうしても気になった。
このサイトは、私がわきがで悩み、治療するまでの思い出を記述したサイトです。今現在、わきがで悩んでいる様な方に、是非読んで欲しいです。
わきが発症と、治療の決意
私が、自分がわきがなのを知ったのは、多分10歳位の頃だった。多分、母もわきがで悩んでいたみたいだから、遺伝したんだと思う。その頃は、「わきが」って言葉自体知らなかったし、自分の体が、周りの人と違いがあるなんて、気づいていなかった。
それから数年して、私は高校生になった。2年生の時、クラスが一緒になった男の子と仲良くなった。流石に、自分がわきがだって事を、正しく理解していた。だから、一緒に歩く時も、他のカップルよりも、ほんの少し、離れて歩いた。後で解ったことだけど、私の場合、そんなにわきがの程度がひどいわけでは無いらしく、付き合った当初は多分気付かれてなかったと思う。
でも、梅雨を過ぎて、7月になると、だんだん暑くなってきて、脇の汗が気になる様になってきた。
ちょうどそのころ学校で、自転車通学をしている人たちの自転車にいたずらする事件が続いた。私も、彼も、自転車で通学していた。私が駐輪場に止めておいた自転車も、被害にあって、前後のタイヤに画びょうが刺さっていた。困った私は、その日は歩いて帰って、後で父に頼んで、車で取りに来ようと思った。
でも、途中まで歩いた所で、たまたま部活が早く終わった彼が、後ろから自転車でやってきた。そして、どうしたの?って聞くから、ことの成り行きを話した。そしたら、乗って行きなよって言ってくれた。でも、私には、自転車の二人乗りが、どうしても躊躇われた。当然、違反だからとか、そんな理由じゃなくて、彼と体を近づけるのが嫌だったからだ。しかも、彼の自転車は、荷台が付いていなくて、二人乗りをするには、後輪を固定している部分に足を掛けて、彼の肩につかまらなくてはならない。当然、わきをギュッとしめておく事はできず、万歳まではいかないけど、やっぱり多少はわきを開かなくてはならない。
私は、「悪いから。」とか、「見つかったら怒られるから。」とか、必死に理由を考えて断った。
彼は、「平気だよ。」とか、「見つかったら、その時降りればいいじゃん。」と言って、私の抵抗を流していった。確かに、今となって、冷静に考えてみれば、あの状況で、そんなにむきになって、断る方がおかしい。
結局私は、そのまま歩いて帰り、彼は私を追い越して行った。
その夜は、なかなか寝付けなくて、色々思いを巡らせた。彼の優しさが、とてもうれしかったし、それに応えられなかった自分が、ひどく悲しかった。
その日、明け方近くに、私はわきがの治療を決意した。